Raspberry Pi OSを最新化しましょう

Raspberry Pi OSを最新化するコマンドとその解説を記載します。
OSやアプリケーションを最新化する目的も記載しておきます。

はじめに

ベテランのシステムエンジニア程、「なぜOSを最新化する必要があるのか?」と問われても答えられません。
インターネット普及前は、インターネット越しに堂々と正面からクラッキングを仕掛けて来ませんでしたし、バージョンアップにより折角スクラッチで苦労して作ったアプリケーションがアップデートで動かなくなることが多発したので、OSアップデートを極力、避けてきた歴史があります。
現在は、基幹フロントシステムもインターネット技術の導入が進み、セッションジャックによるJavaScriptの改ざんやPHP、暗号化のバグを利用したクラッキングが、一般的に利用するHTTPSを利用して横行しています。また、仮想化技術の進歩により、バージョンアップ検証が容易になりました。
以上の理由から、機会を見つけてはOS、アプリケーションパッケージ、(特に)ブラウザをアップデートしていきましょう。
とは言え、最強強度を誇っていた「我が当サイト」も含め、いつかは破られます。
個人情報などの大切なデータは、エンジニアリングを駆使して、インターネットから直接参照できない場所へ保存、暗号化した上で利用しましょう。ウンチクが長くなり恐縮です。

目的

OSを最新化する目的を以下へ記載します。

  • 不具合(バグ)の改善
  • セキュリティホールを塞ぐ
  • パッケージ間におけるバージョン不一致の解消
  • 新機能の追加、利用

手順

Raspberry Pi へログイン後、以下のコマンドを上から実行していきます。
時間がかかりますので、そのつもりで。

$ sudo apt update
$ sudo apt full-upgrade -y
$ sudo apt autoremove -y
$ sudo apt clean
$ sudo reboot

上記のコマンドを以下の表で解説します。

コマンド説明
sudo apt updateパッケージ管理システム「apt」のバージョンリストを最新化します。
sudo apt full-upgrade -y最新化したバージョンリストをもとに、インストールしている全パッケージを最新化します。
sudo apt autoremove -y最新化した結果、不要になったパッケージを自動削除します。
sudo apt cleanOS上にキャッシュされている全てのdebファイルを削除します。
sudo reboot再起動して最新化したOSを利用します。

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